近年ようやくSSDM.2(以下「M.2」)搭載モデル(機種)が多くなってきた。これまでM.2は性能が高いが高価だったためパソコン価格がそれなりにするパソコンには搭載されていることが多かった。

他方、HDDと比べ高価だがストレージ容量が小さいことから、HDD搭載モデルが「安価」と「容量」を武器に価格帯を抑えたベーシックモデルをメインに販売していたこともM.2が搭載されない要因の一つでもあった。

ベーシックモデル(機種)に多く見られるHDD搭載モデルは、いくらCPUやメモリが最新でもHDD単体の性能が低いばかりにパフォーマンスが十分に発揮できない。その「速さ」は数年前に発売されたSSD搭載のパソコンより重く遅い。

次にHDDとSSD(NVMe、SATA)の速度を大雑把であるが平均値を比較した図を作成してみた。

※メーカーや規格等差異があり参考程度の数値とみなしてほしい

1.HDDにメリットはないのか?

2022年7月時点において、筆者の思い当たる大きなメリットはないと考えるているがあえて言うならば「価格が安い」ことが挙げられるぐらいだろうか。次にSSDのメリットを挙げてみると

  • アクセス速度速い
  • 衝撃振動に強い
  • 消費電力が低く発熱も低い
  • 動作音がほぼない
  • ストレージ容量が増えている

今年発売された各パソコンメーカーでHDDを搭載しているパソコンはごく一部であり、デスクトップにおいてもストレージはM.2が搭載されているモデルも多く見られるようになった。

HDD単体にメリットはほとんどないが、HDD搭載パソコンをSSDに換装することができれば、10年前のパソコンでも現役で活躍することが可能だ。

2.HDDからSSDに換装するための確認事項

SSDにはインターフェイスやサイズ、形状、記憶タイプなどの種類があり、どのSSDを選択すればよいのか容易でなく間違いやすい。購入する前にマニュアルや実機での確認、またはメーカーや購入先等に問合せし確認することをおすすめする。

SSD購入に関し、思いのほか間違いやすくベンダーや情報システム経由で障害対応することがある。実際に実機をみるとお客様からの申告がなくても「エンドユーザー自身が交換した結果」の障害(不具合)であることが発覚する。それを回避し確認する点は

1.インターフェイス(SATA、NVMe)

2.サイズ(2.5インチ、M.2)

3.M.2の形状(接続部分の形)

4.マザーボードに対応しているかどうか

5.スロットがあるかどうか

を確認してほしい。

3.インターフェイス

一般的なノートパソコンやデスクトップパソコン(SFFやMINI、AiO)で搭載されている2.5インチHDD(もしくは3.5インチ)はSATAと呼ばれるインターフェース(接続規格)が使用されており、SSDと同じ規格で、互換性を持つのが特長である。

これらパソコンはHDDからSSDへの換装が可能だ。ただし、HDDが収まっていたスペースにSSDを換装したらしっかりと固定できないことケースがある。その際はスペーサーや変換マウンタ(変換ブラケット)で調整する必要がある。

4.サイズ、形状

SSDでもM.2の場合、基板のサイズが異なる。例えば「2242」や「2280」などの種類があり、この四桁の数字から基盤の幅と長さがわかる。一般的なノート・デスクトップパソコンは「2280」が使われていることが多く、22が横幅22mm、80が長さ80mmである。加えてスロット差込口の形状も異なり、接続する端子の切り欠き部分が設けられた位置によって「M key」や「B key」、「B&M key」などの種類に分けられるので確認してほしい。

5.スロットの確認

この方法はボトムカバーや筐体を開けることで目視確認できる。まず、接続形状から「M key」「B key」「B&M key」なのかどうか。次に、長さが42mmなのか80mmなのか、ネジ受け箇所で判断できるのでスロット接続先からネジ受けまでの距離を測りましょう。

ここ数年のノートパソコンのマザーボードには2.5インチSSDだけでなくM.2スロットも備えたモデル(機種)もある。2.5インチSSDをM.2に換装することで、更に快適に使うことができる。

次にスロット数が2つあるモデル(機種)も増えてきたのでM.2増設やレイドも組めるようになり、M.2にヒートシンクやシリコンを乗せることで発熱も抑えられ経年劣化をより遅らせることが可能だ。

余談であるがここ最近、お客様先で多くのストレージ障害対応の中のがM.2(海外S社製品)の初期不良が散見される。数百台前後購入している複数大手企業のお客様と話をしていると1割前後の数十台はM.2の初期不良、または購入後半年前後で不具合発生していた。世界がコロナ禍の中、半導体不足が深刻化し、これまでにない不良率の高いM.2を目のあたりにしているので「起動しなくなった!ブルースクリーンが多発する!」ようならM.2起因による症状かどうか疑ってほしい。

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